2014年7月7日月曜日

自分を感じる

『自分の感情を押し殺して何でも相手に合わせてしまう』
この苦しい状況を何とかできないかと、カウンセリングには、このような悩みを持った人が多く来られます。
そして、正反対の『自分のことばかりを考え、人に対する配慮に欠けた人』が羨ましいと言います。「あんな風になれたら楽なのに」と。
本当にそうでしょうか?
『自分のことばかりを考え、人に対する配慮に欠けた人』は、自分の感情には正直なので自分の気持ちを表現することは得意です。ですが、相手の気持ちを考えるという配慮が出来ないので、人に対して攻撃的であったり、コントロールしようとします。すると、相手は威圧感や不快感を覚え、その人とは距離を取ろうとします。
一方、『自分の感情を押し殺して、相手に合わせてしまう人』は、自分の感情を押さえつけ、相手を怒らせないように相手の意見に合わせてしまいます。すると、自分の気持ちを抑え続け欲求不満状態になり、相手に「譲ってやった」という恩着せがましい気持ちや、「人の気も知らないで」という恨みがましい気持ちになってしまいます。結局、自分が苦しくなって自ら相手を遮断したり、離れたりします。
どちらも、結果的には人との距離感には変わりなく、人間関係がうまくいかないことに変わりはありません。
出来ない自分を責めたり、人を羨ましがっていないで、自分の良いところを活かしながら今のやり方を変える方法を考えてみませんか。
そのためにはまず、押し殺している感情をちゃんと自分で感じてあげること。自分の考えや気持ちや信念に、素直に正直になることです。
人と上手くいかないと感じている時点で、本当は自分の気持ちに気づいているのです。しかし、自分を出すことにそもそも抵抗があるので、本当の気持ちに気づくことが怖いのかもしれません。その抵抗は嫌われたくない、上手くやらなければいけないという思いから出てきているものでしょう。
でも、もう一度思い出してみてください。今のやり方が上手くいっていないこと、結局、最後は自分の方から逃げて、嫌われるようなことをしていることを。
勇気を持って自分の気持ちを認め、そしてあなたらしく、配慮を持って相手に伝えてみましょう。
しかし、時にはどんなに愛や配慮を持って伝えたとしても、それが相手に受け入れてもらえるとは限りません。相手には相手の考えや気持ちがあります。
しかし、お互いに率直に話せば、お互いが歩み寄れる範囲での妥協点が見つかる可能性が高くなるのです。
このやり方なら、相手を尊重しながら自分も大事に出来ます。
あなたの欲求不満も減り、人間関係のわずらわしさが少しは解消できるのではないでしょうか。
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