2014年6月4日水曜日

LOVE


何気ない会話から、懐かしい記憶を思い出すことがある。


幼少期の頃、姉妹でドミノ倒しにハマったことがある。
はじめは小さな小物から始まり、
さらに、何冊かの本…
そして次第に家の中にある様々なものを使って家中がドミノ設置会場になった。
当時、小さな借家に住んでいたので、家の中だけではとどまらず、
家の中から外に出て道路にも設置し始める…
近所のおばちゃんに
「危ないよ」と声をかけられたが、
その様子を家の窓から見ていた母は、近所のおばちゃんに静かに頭を下げた。
一瞬叱られるのかと思ったけど、
何も言われなかったので、そのまま続けた。
私たちは夢中で遊んでいた。
気がついたら、母は道路の真ん中に仁王立ちになって危険がないように見守ってくれていた。
そして、私たちはドミノ倒しを大成功させることが出来たかどうかは覚えていないが、
楽しくて仕方がなかったのは覚えている…

思春期の頃、私たち姉妹は壁に落書きをすることにハマった。
始めは遠慮がちな隅っこ落書きから段々大胆になっていった。
さすがに母は怒っていた。
それを見ていた父が、
ある休みの日、大きなベニヤ板をトラックで運んできた。
「お前ら部屋からちょっと出とれ!」
と言われ、
何が始まるのかと不安に思っていたら、
数時間後、
私たち姉妹の部屋の壁一面に新しいベニヤ板が貼られていた。
「これで好きなだけ書いでいいぞ!」と。
私たちの部屋に
大きなキャンパスが出来上がった。
その後そのベニヤ板はもう一枚張り替えられるほど、
落書きを堪能した…



私が経験したこの二つのエピソードで、
両親から感じていた大切なものがある。
それはどの育児書にも載っていないだろうし、
これが正解という訳でもないと思っているが、
私自身にとっては、両親に愛されていたのだと今更ながら確認できた大切な想い出である。

これらの想い出は、
先日友人との会話がきっかけになって思い出した記憶。
その友人は多くのお客さんに信頼を得ていた。
それを見た上司はその友人をモデルにするようにと同僚たちに言ったらしい。
同僚たちは友人からテクニックを得られたが、
その友人と同じようにお客さんから信頼される結果に結びつかなかった。

オチは
「テクニックとちがうんだよ!愛なんだよ!
マイケルジャクソンだって言ってるじゃん!L・O・V・E !ラブ!なんだよ!」
と二人で談笑していた。

渕之上薫



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