2014年6月10日火曜日

きっとうまくいく

田島寿実代です。
以前から面白いと評判だったインド映画「きっとうまくいく」を観ました。
インド映画ならではの歌とダンスシーンも楽しめます。
主人公は名門工科大学に通う男子学生ランチョー。インドの過熱する競争社会に翻弄される大人や学友達を巻き込んで騒動ばかりを起こします。
大学入学初日、学長が胸から1本のペンを取り出し、得意げに演説します。
「このペンは宇宙飛行士が宇宙で使用するために多額の開発費を投じて作られたものだ。」そこでランチョーが質問します。「なぜ、鉛筆を使わないんです?その方が安く済む。」
作中の人たちに限らず、私たちは、物事を複雑に考え、かえって大切なことを見失いがちではないでしょうか。ランチョーは常に物事をシンプルに考え、その本質を見失わない姿勢を貫き、親友二人の運命も変えていきます。
そんなランチョーの魔法の言葉は「きっとうまくいく」。
困難の中にいると心が怯え、よくない結果をまねいてしまう。将来のことなど誰にも分からないのだから、優しく胸をたたき、自分に言い聞かせます。「きっとうまくいく」。
卒業を間近に控え、学長が宇宙飛行士のペンをランチョーに手渡しながら言います。
「鉛筆は宇宙で使うと芯がボロボロになり、目や機械にはいってしまう。宇宙で鉛筆は使えないんだ。君も間違うんだよ。」
自分の信じる行動を貫いてもそれが間違うこともある。それが人間だと思います。
間違えながら、怯えながら、それでも自分を信じて行動し生きていく。
胸に手をあて「きっとうまくいく」と言い聞かせながら。勇気の出る映画です。

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