2014年7月10日木曜日

ありのままのあなたで⑥

そして夏が来ました。とても暑い日のことです。
運動場でドッヂボールをしていると、スノーが声をかけてきました。
「サリー、あなた、首のところが汚れているわよ。」
 (しまった!!)
サリーはあわてました。
暑さで噴き出した汗で絵具がすこし、取れてしまったのです。
「本当だ。洗ってくる!」
サリーはいちもくさんにトイレへ駆け込みました。
鏡をみると、黒い毛がたくさん、見え始めていました。
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 サリーの耳に、あの幼い日の、お兄さんウサギたちの声が聞こえてきました。
「体が黒くなるのはなぁ、ダメなウサギだからなんだぞ」
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スノーの声も聞こえてきました。
「いやぁね。黒い毛なんて。なんだかとっても汚らしいわ。」
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ありのままのあなたで⑤

小学校に入ったサリーには、たくさんお友達ができました。
中でも、白ウサギのスノーは、一番の仲良しです。
2人は同じくらいかわいらしくて、
同じくらいの背丈で、
そして、同じくらい色白です。
2人は毎日いろんなことをお話します。
だけど、サリーには絶対にスノーには言えない秘密がありました。
絵の具の下の黒い毛のことです。
サリーとスノーが仲良くなって一か月ほど経った頃のことでした。
隣のクラスの黒ウサギのピョンをみて、スノーはサリーにいいました。
「いやぁね。黒い毛なんて。なんだかとっても汚らしいわ。
私たち、白く産まれて、本当によかったわね。」
それ以来、サリーは前よりもたくさん絵具とおしろいを使うことにしました。
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ありのままのあなたで④

入学式の前の晩、サリーはいいことを思いつきました。
(白くならないのなら、この黒い毛を隠せばいいんだ!)
サリーはパパのアトリエから
白い絵の具を持ってきて、
鏡の前で、そっと自分の首に塗ってみました。
サリーの黒い首が、一部分だけまっしろになりました。
サリーはとっても嬉しくなって、
夢中で首の回りに絵の具を塗りました。
全部塗り終わると、
全身がまっしろになったのですが、
なんだか首がベトベトするのです。
そこでサリーは、ママのお化粧箱の中から、
ママがいつも使っているおしろいをもってきて、
ぱたぱたと首のまわりにはたきました。
首がサラサラになりました。
鏡の中には白ウサギのサリーがいました。
鏡をみながらサリーはつぶやきました。
「これでもう、誰もサリーのことダメな子だなんて、思わないわ」
 そして迎えた入学式の朝、ママがびっくりしていいました。
「まぁ、サリー。その首は一体どうしたの?まっしろじゃないの!」
サリーは誇らしげに答えました。
「そうよ、ママ。今日から私、こうして学校に通うわ。これでお友達だって、たくさんできるんだから。」
ママとパパは、顔を見合せて、少し悲しそうな顔をしました。

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ありのままのあなたで③

サリーがまだ幼稚園に通っていたころのことでした。
公園の砂場で小さなサリーがおやまをつくって遊んでいると、
小学校から帰る途中のお兄さんウサギたちがやってきて、
こんなことを言ったのです。
「やぁい、黒首サリー!知ってるか?体が黒くなるのはなぁ、ダメなウサギだけなんだぞう!
サリーはダメウサギだ!うつるから、あっちへ行け。」
そういって、ゲラゲラ笑いながら、逃げて行きました。
 サリーは思いました。
(私はダメな子なんだ。だから、首だけ黒いんだ。
このまま放っておいたら、全身が真っ黒になってしまうかもしれない!
この黒い首をなんとかしなきゃ!!)
 それからというもの、サリーは首の毛が白くなるように、
お風呂に入ると、ごしごし、ごしごしと首を洗ました。
それでも肌が赤くなるだけで、いっこうに白くなりません。
それでもあきらめられず、毎晩神様に一生懸命お祈りをしました。
「神様、サリー、いい子になるから、あたしの首をまっしろにしてください。」
それでも願いは通じず、首の毛は黒いまま、サリーは小学校へあがることになりました。
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隠れている自分

育自セラピスト  小出ゆきです♪
会話の中で、地雷を踏むとゆう事
よくありませんか?
わたしは、断然踏まれる事が多い。
旦那様とごくごく平和にお話をして
のほほんとした空気に包まれている
のに、
ときどき、彼は地雷を踏む。
『神聖かまってちゃん』
先日、会話に出てきたのだが、
前後の会話は全く無視されて、
わたしの頭の中には、
『かまってちゃん』
しか入って来なかったのです。
笑顔は一瞬で、(-_☆)!!となり
あたらしい悪口を言われた様な
いきなりの攻撃を受けた様な。。。
そんな気持ちになりました。
焦る旦那様は、バンドの名前だと
追加情報をくれて、笑っていました
でも、
もう、
すでに、反応していたわたしは
恥ずかしくてたまらない気分だ。
そう言われるのが、
嫌なんだなとゆう事に行着きました

なぜ嫌なのか、
それは自分がそうであると、
わかっているからだ。
ひとの顔色を伺いながら、
ひとに愛されたかったので
めんどくさい、とか
うざい、なんて思われる事が
いちばんこわいものだった。
『かまってちゃん』とゆう言葉は
わたしの中のマイナスのもの、
その象徴の様に思えたからでした。
こんな事を全て認めてしまったら、
そこに本当の自分がみえてくる。
さみしがりでかまってほしい自分
そして、
そんな自分は悪くないと思えてくる。

無理に自分を変える必要は、ない。
本当の自分を知る事こそが大切で、
自分の駄目なとこも良いとこも、
ちゃんと知っている事が必要なんだ、
と、思います。
ひととの関わりの中で、自分が、
思いがけない反応をしたとしても
そのままに受けとめてしまえばいい。
自分は、なにが嫌なんだ
自分は、なにがこわいんだ
そんな事がみえてくるもしれない。
そして、そこに隠れている
さみしがりな自分
愛してほしい自分
そんな本当の自分をみつけたら、
ぎゅっと抱きしめる様に受けとめる。
自分で自分を知るとゆうことは、
こんな出来事の積み重ね。

悩んでいるとき、
全然わからなかったこと。
案外、自分の欠点は
欠点なんかじゃなかった。
愛しい自分が隠れていた。
そんな本当の自分をみつけてゆく。
なにも変わらなくても、自分を
愛せる様になると思いませんか?
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【ありのままのあなたで②】

サリーは小学校に通う、
白ウサギの女の子です。
素直で明るいサリーは、
絵描きのパパと、
美人のママの自慢の娘です。
サリーには、毎朝学校に行く前に必ずしなければいけないことがあります。
それは、首の回りを白く塗ること。
まっしろな毛並みが自慢のサリーですが、
実は産まれたときから、
首の回りだけ、
毛が黒いのです。
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ありのままのあなたで①

ありのままのあなたで①
作:ちひろ
絵:MAAI
あらすじ:
小学生のウサギのサリーは、白い体のなかで、首の部分の毛だけが黒いことが悩みです。それが知られると、友達が離れていってしまうのではないかという不安にかられ、黒い毛を隠すために、毎朝あることをします。
ところが、ある日、黒い毛であることがみなに知れ渡りそうになり、サリーは必至で秘密を守ろうと画策します。ところが、努力もむなしく、黒い毛のことをクラスメイトに知られてしまったサリーが、黒ウサギのピョンに出会って・・・
作品紹介:
今、大人だけでなく、子供達も、ありのままの自分を愛せず、悲しい事件や事故が起こっているような気がしています。皆がありのままの自分を愛せるようになれば、いじめや、人間関係の希薄さが解決されるのではないかと、常々思っております。どうやって自分を愛せばいいか分らない人たちは、まず、自分の良いところを見つけていくことが大切だと思いますので、この作品が、そのヒントの一つになればと思ってかきました。
子供向けの児童書として書きましたが、自分を愛せないまま育ってしまった大人たちにもよんでもらいたいと思っています。
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